猫様の下僕日記

猫様に仕える下僕の生活を綴った日記ですが、猫様の出現率は低めです。

引きこもりが辛いのはその時はどうにもならないから

 今ではギリ仕事に出掛けられるようになった私だけれど、ちょっと前までは本当に外に出掛けるのが嫌で、仕事も嫌で、人と関わるのが怖くてたまらなかった。自分より年下の子たちがちゃんと社会人やってるのを見ると「えー、すごーい」と子供並の感想しかでてこない。

 大人になってもああいう社会人をやっている自分の姿が想像できない。 

 言動が人より幼いのも自覚している。

 

 自覚はしていても、やっぱり「大人」にはなれそうもない。イメージがわかない。

 

 これは「なろう」と思ってなるものではない! と現在では開き直っている。

 こんな私でも周囲の人から「きちんとしているね」と言われることもあるから驚きだ。自分の知っている自分と周りから見た私は、驚くほど別人なのかもしれない。

 そこまで深い付き合いの人もいないし、不都合にならない程度に猫もかぶっているしね。

 

 私が引きこもりの時なにが一番辛かったって、焦りに自分が追い付けなかったこと。

 働かなくちゃいけない、外に出なくちゃいけない、お金稼がなくちゃいけない、それらの焦りと恐怖に追い詰められるだけで自分からは何もできなかった。電話に出ることもできなかった。そうして「やらなきゃ!」と思うだけで1日は終わって行った。そんな日が続いて、どんどんお金もなくなって、親にも借りるようになって、辛かった。

 

 保険料も年金も払えない。市役所にも行けない。どうしたらいいの???

 

 ってくらい何もできなかった。

 

 その後チマチマ働いて借りた多分を返済することに成功したのだけど、当時は辛かった。こういう制度があるよ、こういう手続きをすれば免除されるよ、っていうのも知っていたけれど動けなかったのだから仕方がない。病院にも行けばよかったのかもしれないけれど、待合室で待っている自分を想像すると無理だった。人がいる場所に行けないのが引きこもりだ。とか言いながらマツエクにだけは通っていた。

 これさえなくなったら、もう自分本当に無理!!!

 

 と、思っていた。今ではなくても全然平気☆当時は勇気を得るアイテムの一つに思えたし、実際そうだった。

 

 おかげでバイトの面接にも行けたしその後チマチマ働き続けることもできたのだから、それを思えば必要な投資に思える。でもそれは今になってから思えること。

 動けないうちは、なにをやっても動けない!!

 それでもなにかやらなきゃ、という焦りは止まりませんけどね。適当になにかやっていれば、それが外に出る動機に育つかもしれないし、人生って先が見えないモノだからねぇ。

 

 引きこもりから抜け出すには、これといった方法がない。きっかけがあれば抜け出せるかも、くらいのことで、そのきっかけがなんだったのか私にもよくわからない。なにかをしよう! しなくちゃ! と心の底から思える瞬間はある日突然やってきて、それは充分に休んだからこそ生まれた気持ちなのかもしれないから。

 

 そしてこの充分に休んだ、というの期間のことではない。気持ちの面で、充分休めたときが充電完了の時だ。

 

 私は自分を追いつめても、自分を責め続けても、なにも好転しない毎日に嫌気がさしてある日「もう自分を責めるのはよそう。今日も自殺しなくてエライ」くらいの気持ちで過ごしていた。でもそう思えるまでの道のりは決して短くはなかった。

 

 何度自殺を考えたか。

 

 一度本気で「今日死のう」と思った日がある。母はパートに出掛けていたし、私は布団から起き上がることもできないくらい憂鬱だったし、なんか今日ならいける気がした。家族はお風呂場がちょっと今後使えなくなるかもしれないけれど、でもこんな先の見えないオバサンに寄生されるより一瞬困るくらいなんてことないよね。私に一生潰されることを考えたらこのくらい・・・。

 

 と、とんでもないことを考えていた。残される側の気持ちをまるで考えることができなかった。自分の未来を信じていなかったし、周りのことも信じていなかった。

 

さて、と起き上がろうとした時。

 

 

 ちょっと待てよ。今ここで死んだら母は周りからなんて言われるのだろう。と、恐怖のバッシングを想像してしまい、私は泣きながら「もう駄目だー」と思いながらも思いとどまった。パートに出掛けて帰ってきたら娘が死んでた、という事実はあまりにもホラーすぎる。もし、似たようなことを考えている人がいたらちょっとやめてあげてください。

 

 そこからなんとなーく開き直って、なんとなーく毎日が暇になり始めました。暇だなぁ、と思えることって実は心の回復の第一歩なんでしょうね。辛い時は暇だなんて思ったことないですから。

 

 暇で暇で暇で数時間だけバイトしてみよう。と思ったのが現在の始まりでもありました。お試しで始めたバイトもあまりにもブラックで半年でなんのためらいもなく辞めて、1週間くらいでまた新しいバイトを見つけて、そこは週4シフトで始めたはずなのに人手不足だったせいもありいつの間にか週5勤務が当たり前になり、その店も潰れて現在の派遣に至るって感じで、それなりに月収も貯金もちょっとずつアップしています。

 

 ・・・これ30代の女性の話なんですけどね。たまにちょっと嫌になりますよ、ちょっとなんてレベルじゃないくらい嫌にもなりますよ。

 

 そこで落ち込んでもなんにもならないから、開き直りも生きる知恵と割り切って生活しています。

 

 引きこもりの時が辛いのは、その時の自分ではどうすることもできないから。

 でも、その時できなくても数年後の自分にはできるかもしれない。

 それもすごく自然に、当たり前に。

 

 その可能性を捨てないで、諦めないで、見失わないで欲しいなぁと思います。

 無理しないで。

 充分なにかと闘っているんだから。

 

 世の中働いている人も、正社員の人も、全員が素晴らしいわけではないんです。中にはすごいクズもいるし、わりとクズの人口も多いんですよ。大抵、ちょっとクズだったりするし、それに比べたら10年くらい引きこもっていた人の方が人として優れていたりするんです。ただ残念なことに、その人は引きこもっているがゆえにその事実を知りませんでした。教えてあげたかったな、あんたは全然普通だって。疎遠になっていたから、何も言えずに終わってしまったけれど。